自然環境や動物を通して見た"人間らしさ"をテーマに、観る者たちの感情に訴える世界を描き出す、画家 守屋絵麻 の個展を行います。
幼少期からダンスを習い、そこで自己表現の世界に深く興味を持った彼女は、美大へと進み、卒業後は国内外で個展やグループ展を開催しています。
写実に捕われない独自の形と伝統的な岩絵の具を取り入れた絵画が特徴的です。
[展覧会コンセプト]
ブルース
魂はひらひらと こちらにやってくる。
あの日、空に消えたあの子は
蝶となり見つめ 鳥となりささやく。
今日も私は 青 をたむけ、
ブルースをうたう。
彼女は、昨年16年生きた愛犬を亡くし、魂や死について今までになかった考えが生まれたという。
西洋では古くから飛ぶものは魂の象徴であり、親しかった人の元へ戻ってくると言われているそうです。そして人間はみな、死者へ花を贈ります。
これらの説や習慣はカタチのないものとのコミュニケーションツールとして、”姿は見えなくても想いを伝えたい”という世界中の人間に共通する感情から生まれたものだそうです。
彼女は今まで動物を通した人間の愛情深さや冷酷さをテーマに制作をしていましたが、今回、この”姿のないものへの感情”というものが実に人間らしいと感じ、新たに作品テーマとして取り入れることにしました。
blues=青たち
という詩的な響きを持ち、同じように人間らしい感情から生まれた 霊歌 であるブルースを展示タイトルにし、花や飛ぶものたちをモチーフに制作した作品を展示いたします。
この機会に是非ご高覧ください。